中学生、ようこそ技術部へ!

太田室長による技術部紹介

平成29年9月6日・7日の二日間、工学部技術部は福岡市立元岡中学校の職場体験学習を受け入れました。初日午前9時に技術部を訪れた4名の中学2年生は、まず太田室長(設備・情報技術室)から九州大学や工学部技術部についての講義を受けました。その後中学生は2名一組でそれぞれのテーマに分かれ、「安全衛生点検業務および技術部広報の仕事」と「水素エネルギー国際研究センターの仕事」を体験しました。

 

 

 

 

「安全衛生点検業務および技術部広報の仕事」

九州大学ではそこに勤務する人、学ぶ人の安全と健康を確保するとともに、快適な環境づくりのために、安全衛生教育をはじめとして色々な取り組みが行われています。その一つに職場巡視点検があります。今回は、技術部・安全衛生検討チームの東畠氏の引率により、伊都地区ウエスト・ゾーン安全衛生点検チェックリストをもとに職場巡視を行い、その結果を報告書としてまとめました。

また技術部広報グループは、主に学内の教職員に対して、技術部ホームページや技術部だより(広報誌)などで、業務内容の紹介や活動報告等の情報発信を行っています。技術部広報でホームページを担当する檀氏が講師になり、WordPressによるホームページの作成方法を学び、先に行った職場巡視の報告書をもとに点検業務のページを作成してWeb上にアップロードしました。

安全衛生:職場巡視
(ドラフト装置の風速測定)
広報:WordPressを用いたHPの作成

 

 

 

「水素エネルギー国際研究センターの仕事」

九州大学では、将来の水素社会を見据えたエネルギーの効率利用に関する研究を行っています。なかでも燃料電池(Fuel cell)は二酸化炭素(CO2)を排出しないクリーンなエネルギー変換技術として注目を浴びています。今回は、工学部技術部より水素エネルギー国際研究センターに派遣されている大嶋氏が講師を担当し、同センターにおける水素研究の紹介や燃料電池キットを用いた模擬実験を行いました。また、水素ステーションスタッフの協力を得て日常点検作業や水素充填作業の補助をするなど、水素関連施設での業務を実際に体験しました。

燃料電池の模擬実験
自動車への水素充填作業
体験終了後に記念撮影

二日間の職場体験の間、中学生がそれぞれの内容について興味深そうに集中して取り組み、さらにとても礼儀正しいことに感心しました。全ての体験を終え技術部室に戻った後は、中学生は一人ずつ丁寧なお礼のスピーチをし、最後には佐藤技術部次長と固い握手を交わし伊都キャンパスを後にしました。後日中学生から届いたお礼状には、「職場巡視や水素の充填など、普段経験できないことをさせていただいた」、「ホームページの修正について丁寧に教えてくださったのでよく理解できた」、「この体験を機に将来についてしっかりと考えていきたい」という言葉がありました。こちらも初めての受け入れ体験で不安もありましたが、中学生にとって貴重な機会となったようで大変喜ばしく思っています。今後も継続的に受け入れができるよう、引き続き内容等の検討を行っていきたいと考えています。

 
 

この職場体験学習では、工学部技術部外の先生方にもご協力をいただきました。
・システム情報学研究院電気システム工学部門 中村大輔准教授(職場巡視場所の提供)
・水素エネルギー国際研究センター 佐々木一成主幹教授
心より感謝申し上げます。