本年4月に技術部長に就任致しました。工学部技術部は工学研究院、システム情報科学研究院、人間環境学研究院(建築)に属していた技術職員が平成28年4月に組織化され、本年4月に九州大学学則に技術部が規定され学内組織「工学部技術部」として正式に認められました。工学教育には欠かせない実験や実習などを持続し、工学系の教員が特色ある研究を行い、また技術職員が高いモチベーションを維持して切磋琢磨し合いながら研鑽を積むために技術部が設置されました。
概算要求や科研費などで導入した研究設備や機器の多くは、研究期間終了後も関連研究者が独占的に使用し、個別に運用されてきました。近年では、研究設備や機器の有効利用のため文科省から設備や機器の共用化が求められています。そこで、工学部の設備や機器の共用化促進のための第一歩として、本年4月から技術部が工作機械の管理・運用・保守点検を一元的に行う体制を整備することになりました。また、技術部への製作・加工の依頼に対して課金システムを導入致します。これらの制度の導入により、さらに教育研究への効率的な貢献が可能になると期待しています。時間をかけて、徐々に新しいシステムを構築していく予定です。
また、2019年3月には全国の大学、高専、研究機関に所属する技術職員が1000名規模で一同に会する「総合技術研究会」が九州大学にて開催されます。技術部の運営が軌道に乗り、技術部の貢献で九大工学部全体の教育研究のパフォーマンスが上がるよう皆様のご協力をお願いいたします。
平成30年4月
工学部長・技術部長 久枝 良雄