技術部の発展に向けて

工学部に技術部が発足してはや10ケ月が経過しました.昨年度の初めにはまだ殆ど実態がなかったにしては,驚くほど急速に陣容が整いつつあります.これには,佐藤次長や3室長を始めとする技術職員の献身的なご努力によるところが大きいことは言うまでもありません.この間の皆様方の活動に心から敬意を表したいと思います.
とはいえ,九州大学設立以来の技術職員の働き方を抜本的に見直そうという試みですから,まだまだ不十分な点が多いことも確かです.これから実務経験を積み重ねる中で,よりよい組織形態や働き方を模索して行かなければなりません.その主役を担うのは技術職員の皆様方自身です.これまでに何度もお伝えしてきましたが,技術部発足時の理念として,工学部さらには九州大学の教育と研究の進展に寄与するものであれば,どのようなことでも実現できる仕組みを取り入れています.そのことを踏まえて,技術部が何をしてくれるかではなく,技術部のために何ができるかという観点からの建設的な提言を期待しています.

平成29年2月
工学研究院副研究院長・技術部次長 近藤 孝広