“つながる”ものづくりを目指して
~超音波センサ用ハウジングの製作~
まずは打ち合わせによる詳細の把握
技術よろず相談室は、メール(yorozu(at)et.kyushu-u.ac.jp※(at)は@に置き換えてください)にてご相談を承っております。ご相談内容を確認次第、改めて対面で詳細をお伺いします。
今回、「超音波センサを骨導振動子として使用するために、市販の骨導音呈示用ヘッドバンドに固定するためのハウジング部分を製作してほしい」というご相談をいただきました。超音波センサとヘッドバンドの実物を拝見し、お話を伺ったところ、超音波センサを耳の後ろに密着させたいので、ヘッドバンドにセンサを取り付けるための部品(ハウジング)の製作をお願いしたいという内容でした。
依頼内容を検討した結果、3Dプリンタでの造形が適していると判断しました。そこで、ハウジングの試作品を3次元CADソフトで設計し、作成したデータをもとに3Dプリンタで造形したものを持って、再び依頼者の元へ伺いました。
そして業務依頼へ
技術よろず相談室とのやり取りの結果、依頼者が技術部に仕事を依頼したいとお考えになり、かつ技術部が対応可能であれば、“業務依頼”としてお引き受けいたします。
試作品をご覧いただいた結果、実験に耐えうると評価してくださいました。継続して製作を希望されましたので、技術部の業務依頼としてお引き受けしました。
納品まで
業務依頼に発展した時点で、技術よろず相談室の役目は終わりです。しかし、依頼者と技術職員の関係はまだまだ続きます。
ハウジング設計・造形を新屋氏(製作技術室 電気電子設計製作班 班長)、配線材等の部材選定および配線作業を大砂氏(同班 職員)が担当し、密に打ち合わせを行いながら修正を加えていき、8台のハウジングを納品しました。
ご相談をいただいた先生からは、次のような感想をいただきました
当初は、最低限の保持機能さえあれば、あまりデザイン等に拘りはなかったのですが、打合せや製作を進めていく中で多くの貴重なご提案も頂き、最終的なハウジングは、機能性はもちろん、とてもスタイリッシュなものに仕上がりました。(中略)お陰様で、このシステムの将来の実用化に向けての構想もより膨らんでいるところです。